「全国ろうあ者大会」に参加して(2018.6.7~10、於:大阪城ホール等)

私は、25年ほど前に愛媛県松山市開催の大会に出て以来久しぶりに参加しました。主催者の公式な参加者人数は4439人(5/9現在)です。全国の聴覚障害者や手話関係者等々です。(因みに静岡県は、97人)メインは6月10日(日)の式典やアトラクションですが、6/7~内容は盛りだくさんです。全日本ろうあ連盟の役員会、評議員会、研究分科会、青年のつどい、高齢者のつどい、前夜祭(交歓パーティー)、バリアフリー展、写真コンテスト入賞作品展、演劇祭展等々。

さて、私は、6/9~6/10の2日間参加してきました。初日は、高齢者のつどいで、午後から半日、バスに乗り岸和田市まで、だんじり祭りの紹介してある「だんじり会館」、朝ドラで有名になった「コシノ洋裁店」、「岸和田城」に約150人で5台のバスで行ってきました。隣のバスには、以前住んでいた岐阜県のろう者等5人と久しぶりに会い一緒に回りました。また、夜はバスの席が隣の横浜のろう者に声かけて、そのグループ入れてもらい楽しい交流会が出来ました。神奈川県、岐阜県、東京など15人で交流や情報交換が出来、あっという間に時間が過ぎました。

(余談ですが、バスの隣にいたろう者は藤原さんと言う横浜の人でしたが、日本の人かと思って話しをしてましたが、20年前に日本に来て日本の女性と結婚した中国のろう者でした。手話は日本手話で通じるけど漢字やひらがななど文章は読めない。ビックリ!!)

そして、二日目の大会は、大阪城ホールという大きな会場で5000人規模でも十分大丈夫でした。式典が始まり主催者の歓迎の言葉、会長のあいさつ、表彰状や感謝状贈呈、来賓の挨拶や祝辞、会務報告、大会宣言、大会決議等々。やはり、来賓の挨拶は大阪府知事も市長代理も各省庁大臣の代理も手話で自己紹介だけは練習してきてました。しかし、文部科学省の特別教育支援局の室長の女性は大臣のメッセージを流暢な音声言語と手話で挨拶しビックリ!!

他に、各県や自治体で手話言語条例が制定され、手話言語条例知事の会が全国全県が加入し、市区長会に約半数の市長が加入して、国に手話言語法の制定をまとめている報告がありました。また、昨年のトルコのサムスンのデフリンピックの活躍をうけて、日本で2025年にデフリンピック誘致を連盟として決議した報告がなされました。他に宣言や決議に入ってませんが、旧優生保護法のもとで不妊手術を実施させられたろう者の実態調査が行われ、80人程が判明し、前日に了解を得たろう者が記者会見したという報告がありました。

午後はアトラクションで地元の府立芥川高校の和太鼓部の披露と梅花女子大チアリーディング部の演技、メインの関西芸術座の「遙かなる甲子園」(沖縄の聾学校の実話に基づいた話)の手話劇でした。手話劇は、聾学校で硬式野球をやって甲子園を目指そうと生徒たち始めたが、聾学校は高校野球連盟に規定で加入できない!!校長先生や学校、保護者が一体となって、加入出来るようにと言う物語で、漫画にもなってます。見ていてウルッときました。

最後に、手話を始めた頃の40年ほど前に世話になった神奈川県のろう者や元の地元で20年ぶりで世話になった岐阜県のろう者や今回で友達になったろう者や通訳者等々楽しい2日間を過ごしました。来年は仙台市、再来年は愛知県です。皆さんも是非参加して、こういう世界があるかと体感するとより勉強になるし刺激になります。

(木村光晴)

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