伊豆ろうあ協会主催 第4回 手話大学習会に参加して

 

7月15日(日)伊豆長岡のあやめ会館で「手話を学ぶ人のために~もう一つの言葉の仕組みと働き~」について講話を聞きました。

中でも特に興味深かったのは、人間の言葉の獲得についてです。
新生児における言葉の獲得は、3~6か月の母音のみの「あー ・ うー」や、6~7か月の母音の連続「あー、あー ・ まー、あー」においては健聴の子も聾の子も獲得は一緒であること。8~10か月頃の母音+子音のバブリング「だ、だ ・ パ、パ、パ」の時期は、モデルの(親)音を聞いて獲得するため、健聴の子供はすぐに獲得できるが、聾の子は言葉が出ないということ。聾の子に親の発音を聞き取れないのならば、この時期にたくさんの手話を浴びせるほど見せていけば、自然と手話を覚えるということでした。

講師の先生が「だって、手話は言語ですから。」と当たり前のこととして話しておられて、「あぁ、なるほどな。」と納得できました。

また、手話の辞典の単語数が日本語に比べて少ないため、日本語より劣ると思われているが、日本語は文法が細かく設定されているが、手話は助詞が言語として必要ない。ということでした。

たとえば「私がプレゼントをあなたにあげる」。これを手話で表すとしたら、プレゼントを持った手を自分から相手に移動する。という表しになります。つまり、形・向き・位置等の決まりが手話の文法になるということです。

長い文章を一つの動きで相手に伝える事が出来る。よって、音声を通訳するときも、音声と手話がほぼ同時に終えることが出来るという事を理屈として理解することが出来ました。

普段、あまり意識せずに手話の勉強をしていましたが、新しい気づきや発見が出来、充実した時間を過ごすことができました。   (RY)

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